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かみ合わせインフォメーション

かみ合わせインフォメーション

「こわい歯科治療の危険な落とし穴」
かみ合わせの基本を無視した歯科治療によって重大な健康障害がもたらされることがあります。


危険な落とし穴とは?


あなたは歯の治療が無事に修了したのにもかかわらず、かみ合わせが以前と違ってしっくりとしなくなってしまい、そのことで悩んだという経験はありませんか?


治療を担当した医師に相談して調整してもらうのですが一向に良くならず、調整を繰り返すうちに良くなるどころかどんどん悪化していってしまったという経験をされる方は増えています。


新しい歯を入れたようなときにはよくあることですが、たいがいの場合には数日で慣れてしまうものです。


しかし時によってはなかなか慣れずにだんだんと首や肩の筋肉が痛み出したり、それまで感じたことがないような頭痛やさまざまな不快症状に襲われるようになることは珍しくありません。


このようなときには、ほとんどの人が治療前にくらべてかみ合わせが変わったことを自覚しています。そこで担当した医師にかみ合わせを調整してもらうのですが、違和感は改善するどころかかえって悪化してしまうことは少なくありません。


このようなことは、とくに次のような歯科治療のあとでおこります。


  1. 多くの歯を一度に治療したとき。とくに多くの被せ物や義歯を入れたとき。
  2. 矯正治療。とくに何本かの歯を抜いて長年かけて治療をおこなったあとで。
  3. インプラント治療。多数の奥歯をインプラントで補ったとき。

このような治療では治療前後のかみ合わせが変わってしまう危険性が高く、そのために顎の位置が狂ってしまい、以前には経験したことがないような辛い不快症状に襲われるようんあることがあります。

不快症状として多く経験されているものには、次のようなものがあります。


  1. 肩こりや首筋の痛み、背中や腰の痛み、手足のしびれ
  2. 顔面や目の奥の痛み、頭痛、めまい、耳鳴り、難聴など
  3. 顎関節症(あごの関節の痛み、開閉口時の雑音、開口制限)
  4. どこで咬んでよいか分からない、咬んだあとあごが疲れる
  5. 不眠症、寝起きが悪い、集中力の低下、疲れやすい、倦怠感、生理痛など
  6. 言いようのない不安感、焦燥感などの精神的な障害

これらの症状はかみ合わせの異常だけが原因でおこるわけではありませんが、調べてみるとかみ合わせに異常がみられる場合が少なくありません。

かみ合わせの異常とは?


かみ合わせの異常のなかで最も多くみられるのは、あごの位置の異常です。
あご(顎)の位置の異常とは顎の力を抜いて楽にしているときのあご(顎)の位置と、ものを咬むときのあご(顎)の位置が一致しないことを指しています。
楽なあご(顎)の位置とは、あごを支えている関節や筋肉にとって無理のない位置のことです。下のあご(顎)は頭の骨とは独立して自由に動けるようになっていますが、それを支えているのは、顎関節と筋肉です。
通常はその顎関節と筋肉にとって楽な位置で上下の歯がかみ合うように出来ているのですが、歯の位置や形が悪いとかならずしもそうはなっていないことがあります。歯をかみ合わせる度に関節や筋肉にとって都合が悪い場所にあごがずらされてしまい、そこで咬むことで関節や筋肉に無理な力が加わります。そのために顎関節が障害されたり、筋肉が緊張して疲労したり痛んだりするようになります。
ちょうど不自然な姿勢で重いものを持ち上げようとした時に腰の筋肉やスジを痛めてしまったりするのと似ています。
さらにあごを動かしている筋肉は首や肩などの周辺の筋肉とも密接に繋がっていますので、その影響は広い範囲に及んでいくことになります。


それではどうすればよいか?
解決法としては、あご(顎)が最も働きやすく楽な位置で機能できるように、歯のかみ合わせを整えてあげることです。あご(顎)が楽で最も働きやすい位置で、上下の歯がかみ合うように、二つのあごの位置を一致させてあげることで様々な不快症状は改善されていきます。

あごの力を抜いて楽にしたときのあごの位置を「下顎安静位」といいますが、それと歯がかみ合うときの「咬合位」とを一致させることでほとんどの問題は解決します。
それはちょうど無理をして働きすぎたために過労が蓄積して病気になった時に、しばらく休養して安静にすることで体力が回復して快方に向かうのと原理は同じです。


どのようにして一致させるか?
二つのあご(顎)の位置を一致させるためには、二つのあごの位置のずれを正確に計測することが出来なければなりません。この二つのあごの位置のずれは、1ミリの何分の一という小ささなので、肉眼で計測することは不可能です。そのために顎の位置を計測して記録する特別な装置が必要になります。
二つのあごの位置のずれ(差)を計測することができたら、そのずれを修正するための装置をつくります。この装置を上下の歯の間に介在させることで、歯によってあごが安静位からずらされることを防止することができますし、あごを安静な位置に保っておくことが出来ます。
通常この装置は樹脂で作られており、日中および夜間就寝時に装着していただきます。
この装置を装着することで、あごは「下顎安静位」に導かれますので、顎関節や筋肉は安静が保たれ、歯をかみ合わせることによって受けた障害から回復して治癒に向かいます。
この装置は「オーソシス」とよばれているものですが、この装置はとりあえず一時的にでも、あごを安静に導いて症状を緩解させることを目的としています。
症状が緩解したあとは、歯そのものの形態や位置を修正して、オーソシスを使わなくてもあごが安静位でかみ合うようにするための治療が必要になります。

治療はどのようにおこなわれるか?
かみ合わせの治療は二つのあごの位置を一致させることが目的ですが、この治療は2段階でおこなわれます。第一段階の治療(ファーストフェーズ)はオーソシスを使って症状を緩解させるための治療です。第二段階の治療(セカンドフェーズ)では、もとの歯を治して下顎安静位で上下の歯がかみ合うことが出来るようにします。
第一段階の治療(ファーストフェーズ)は、通常3~6ヶ月を想定しています。その間にオーソシスの調整を、2~6週間の間隔で行います。
第二段階の治療(セカンドフェーズ)では、もとの歯の形や位置を変更するための治療です。その方法には次ぎのような方法があります。

  1. もとの歯に金属やセラミックの被せ物をして、安静位で上下の歯がかみ合うように作り変えます。(補綴的咬合再構成法)
  2. 矯正治療の技術を用いて歯の位置を調整して、安静位で上下の歯がかみ合うようにします。(矯正的咬合再構成法)
  3. 部分的に、一部の歯を削ることで二つのあごの位置を一致さることができることがありますが、そのような場合はあまり多くはありません。(咬合調整法)

かみ合わせ治療の現状
歯科治療が原因でそれまで経験したことがないような不快な症状に襲われた場合、まず担当した医師に相談されると思います。しかし多くの場合そこで解決の糸口が示されることはありません。なぜなら相談された歯科医師本人にとっても、何が起きているのか理解できないからです。
そこで相談された歯科医はとりあえず歯を削ってかみ合わせを調整しようとします。しかし多くの場合この処置で症状はかえって悪化します。
さまざまな治療を試みても症状が改善しない場合、大学病院などに紹介されることになりますが、そこでも解決の糸口が示されることはありません。不必要なレントゲン写真をたくさん撮られて、当たり障りのない指示が与えられるだけです。
それでもなお症状の改善を求めて通うと、心療内科のようなところに廻されます。そこでは最終的に、抗欝剤などのような薬を処方されることになります。これらの薬は一時的には有効ですが、対症療法の域を出ていませんので根本的な解決にはなりません。
このような経過をたどってQOLが破壊されたまま、解決の糸口を求めて彷徨っておられる患者さんは少なくありません。
それにもかかわらず、「顎の位置の異常」が解決の鍵を握っているという事実に気づいている医療関係者は残念ながらほとんど存在しないというのが現状です。